AI画像生成ツールを比べようとすると、すぐに行き詰まります。料金の数え方がツールごとに違うからです。
片方は「月に何回まで」で数え、もう片方は「月に何時間まで」で数えます。この状態で月額だけを見比べても、どちらが安いかは分かりません。
この記事では、CanvaとConoHa AI Canvasを1枚あたりに換算し直して、同じ土俵に載せます。
本記事の金額・制限はすべて2026年8月5日時点の公式サイト表示によるものです。料金は改定されることがあるため、申し込み前に公式サイトで最新の条件を確認してください。
課金の単位がそろっていない
まず、そのままの形で並べます。
| 課金の単位 | 料金 | 上限 | |
|---|---|---|---|
| Canva 無料 | 回数 | 0円 | 月50回 |
| Canva Pro | 回数 | 月1,500円 | 月500回 |
| ConoHa AI Canvas エントリー | 時間 | 月1,100円 | WebUI 10時間 / 枚数は無制限 |
ConoHaは枚数で数えていません。時間内なら何枚作っても同じ料金です。逆にCanvaは回数で数えるので、時間は関係ありません。
この2つを月額だけで比べると「ConoHaの方が400円安い」で終わってしまいます。それでは何も分かりません。
Canvaは1枚3円だった
まずCanva側を換算します。上限まで使い切った場合の単価です。
| プラン | 月額 | 使う枚数 | 1枚あたり |
|---|---|---|---|
| 無料 | 0円 | 月50回まで | 0円 |
| Pro(上限まで使う) | 1,500円 | 月500回 | 3円 |
| Pro(月100枚で止まる) | 1,500円 | 100枚 | 15円 |
前回の記事と同じく、上限まで使い切った場合が最良ケースです。使い切らなければ実効単価は上がります。
ConoHaが安くなる分岐点は367枚
ConoHa側は枚数の上限がないので、単価を出すには「何枚作るか」を先に決める必要があります。逆算しました。
“`text ConoHa エントリー 1,100円 ÷ Canva Proの単価3円 = 366.7枚 “`
つまり月に367枚以上作るなら、ConoHaの方が安くなります。それ未満ならCanvaです。
さらにConoHa側の時間単価も出しました。ここで意外な結果が出ています。
| プラン | 月額 | WebUI時間 | 1時間あたり | ストレージ |
|---|---|---|---|---|
| エントリー | 1,100円 | 10時間 | 110.0円 | 30GB |
| スタンダード | 4,378円 | 50時間 | 87.6円 | 100GB |
| アドバンス | 9,878円 | 100時間 | 98.8円 | 500GB |
時間単価が一番安いのはスタンダードで、最上位のアドバンスはそれより高くつきます。 アドバンスを選ぶ理由は時間単価ではなく、ストレージ容量と絶対的な時間量ということになります。
超過分にも注意が要ります。無料時間を使い切ったあとは、分単位の課金に切り替わります。
| 1時間あたり | |
|---|---|
| エントリーの無料時間内 | 110円 |
| 無料時間を超えたあと(6.6円/分) | 396円 |
上限を超えた瞬間に、単価が3.6倍になります。
速度が分からないと、この表は完成しない
正直に書きます。この比較は完成していません。
「月367枚で分岐する」と出しましたが、それを10時間で作れるかどうかは生成の速度次第です。逆算するとこうなります。
| 必要な速度 | 内訳 |
|---|---|
| 1時間あたり36.7枚 | 367枚 ÷ 10時間 |
| 1枚あたり98秒 | 3,600秒 ÷ 36.7枚 |
1枚を98秒より速く作れれば、ConoHaの方が安くなります。 遅ければCanvaです。
そして、この98秒という基準に届くかどうかを判断する材料が見つかりませんでした。公式サイトに生成時間の記載がなく、設定や画像サイズでも変わる部分です。ここは実際に触って測るしかありません。
もう1つ、比較に入れられなかったツールがあります。ChatGPTの画像生成です。プランごとの回数上限が公式に明示されておらず、同じ土俵に載せる数字が取れませんでした。憶測で表に入れると比較そのものが崩れるので、外しています。
結局どちらを選ぶか
換算して見えたのは、この3つでした。
- 月に数十枚なら、Canvaの無料枠で足ります。 月50回まで使えるので、SNS用の画像を作る程度なら課金する必要がありません
- 月100〜300枚あたりはCanva Proが有利です。 回数で数える方式が、この量では素直に安くなります
- 枚数が読めない、または大量に試したいならConoHaです。 枚数の上限がないので、失敗作を何度も作り直す使い方に向きます
もう1つ、金額とは別の判断材料があります。ConoHaは商用利用の可否が、使うモデル(Checkpoint)ごとに変わります。 公式にも自己責任での確認が求められています。仕事で使う画像を作るなら、ここを先に確認してください。この点は、規約が一本化されているCanvaの方が判断は簡単です。
画像を何に使うかが決まっていないうちは、まずCanvaの無料枠で50回試すのが遠回りしない順番だと考えています。そこで枚数が足りないと分かってから、時間課金の側を検討すれば無駄がありません。
この記事で使った情報の出典(2026年8月5日時点)
1枚あたりの単価、1時間あたりの単価、損益分岐の枚数と必要な生成速度は、公開されている料金と上限から筆者が計算したものです。


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