文章のチェックをAIに任せたいと思ったとき、多くの人は「校正して」と一度投げて終わりにします。それだと精度が出ません。
この記事では、無料のAIで校正を回す3段階の手順を先に示します。そのうえで、その手順で埋まらない部分がどこかを整理し、専用ツールを足す判断につなげます。
先に結論めいたことを書くと、専用ツールが必要になる場面は1つだけでした。
本記事の金額・プラン内容はすべて2026年8月5日時点の公式サイト・公式ヘルプの表示によるものです。料金は改定されることがあるため、申し込み前に公式で最新の条件を確認してください。
手順1:無料のAIに3回に分けて投げる
一度で全部やらせようとすると、指摘が浅くなります。観点を絞って3回に分けます。
“`text 1回目:誤字脱字と表記ゆれだけを指摘して。本文は書き換えないで 2回目:1文が長い箇所と、同じ意味の重複表現だけを指摘して 3回目:この文章を「〇〇な読み手」が読んだとき、意味が取りにくい箇所を指摘して “`
分ける理由は単純で、指示に含まれる観点が増えるほど、1つあたりの精度が落ちるからです。
3回目の「読み手」の指定が効きます。文章の分かりにくさは読み手によって変わるので、そこを指定しないとAIは一般論しか返しません。
この手順はChatGPTでもClaudeでも同じように使えます。どちらも無料の範囲で回せます。
手順2:この手順で埋まらないものを知る
3回まわしても残る穴があります。調べた範囲では3つでした。
1つめは、毎回同じ観点でチェックされる保証がないことです。 同じ文章を同じ指示で投げても、返ってくる指摘は毎回まったく同じにはなりません。個人の下書きなら問題になりませんが、納品物や公開記事では品質がぶれます。
2つめは、表記ルールの一貫性です。 「お問い合わせ/お問合せ」のような社内ルールを、毎回プロンプトに書き足すのは現実的ではありません。
3つめは、機密情報です。 顧客名や社内情報が入った文章を、そのまま外部のAIに投げられない職場があります。
この3つのどれにも当たらないなら、手順1で足ります。専用ツールは要りません。
手順3:残った1つに当てはまる人だけ足す
前の3つのうち、有料ツールで本当に埋まるのは「毎回同じ観点でチェックする」の部分です。ここが専用ツールの本体だと考えています。
文賢を例にすると、チェックの観点があらかじめ固定されています。
| 機能 | 項目数 |
|---|---|
| ルール校正 | 13項目 |
| ルール推敲 | 22項目 |
| AIアシスト | 15項目以上 |
指示の書き方に関係なく、同じ観点が毎回走るという点が、汎用AIとの違いです。機密情報についても、個人情報を隠した状態でAIに送るマスキング機能が用意されています。
逆に言うと、個人の下書きを整えるだけなら、この固定性にお金を払う理由は小さいです。手順1で十分に足ります。
料金で1つ、古い情報が出回っています
調べていて気づいた点です。「初期費用11,880円」と書いている解説記事が、いまも多く残っています。
文賢は2026年5月19日に新しいプラン体系へ切り替わっており、公式の案内にも公式サイトにも、初期費用の記載が見当たりません。廃止されたと書いている解説記事もあります。
ただし公式が「廃止した」と明言している文言は見つけられなかったので、ここは断定しません。申し込み画面で確認してください。少なくとも「初期費用が1万円以上かかる」という前提で判断するのは、古い情報に基づく可能性があります。
現在のプランは次のとおりです。
| プラン | 1年更新 | 1か月更新 | 使える人数 |
|---|---|---|---|
| パーソナル | 1,650円/月 | 1,980円/月 | 1名のみ |
| ビジネスチーム | 2,750円/月 | 3,300円/月 | 無制限 |
年額に直すと差がはっきりします。
| 年間 | 1日あたり | |
|---|---|---|
| パーソナル・1年更新 | 19,800円 | 54円 |
| パーソナル・1か月更新 | 23,760円 | 65円 |
1年更新にすると年3,960円の差が出ます。ただし14日間の無料トライアルがあり、キャンセルはいつでも可能なので、先に試してから更新サイクルを決められます。
2人目から逆転します
ここが計算して面白かった部分です。パーソナルプランは1名しか使えないので、2人で使うには2契約になります。
| 使う人数 | パーソナル×人数 | ビジネスチーム | 安い方 |
|---|---|---|---|
| 1人 | 1,650円 | 2,750円 | パーソナル |
| 2人 | 3,300円 | 2,750円 | ビジネスチーム |
| 3人 | 4,950円 | 2,750円 | ビジネスチーム |
2人目を足した時点で、上位プランの方が安くなります。 ビジネスチームプランは人数無制限なので、3人目以降は差が開く一方です。
「法人向け=高い」と考えて、パーソナルを人数分契約すると損をします。チームで表記を統一したい場合は、辞書共有の機能もこちら側です。
手順に戻ってまとめると、こうなります。
- まず無料のAIで、観点を分けて3回まわす。ここで大半は片付きます
- 品質のぶれ・表記ルール・機密情報のどれかで詰まったら、専用ツールを検討する
- 人数が2人以上なら、パーソナルを複数契約しない
無料トライアルが14日あるので、手順1を試したうえで、足りない部分がはっきりしてから触るのが遠回りしない順番だと考えています。
この記事で使った情報の出典(2026年8月5日時点)
年額換算、1日あたりの金額、人数ごとの比較は、公開されている料金から筆者が計算したものです。

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